1. >
  2. >
  3. トライクにヘルメット着用義務がない理由

トライクにヘルメット着用義務がない理由

トライクとは

トライクという乗り物があるのですが、その存在を知らないという人も居るでしょう。
トライクというのは、三輪の自転車やオートバイのことを指している言葉です。
前輪か後輪のどちらかか車輪が2つになっており上から見たときに二等辺三角形のようなフォルムになっているものが多いです。

そのため普通のオートバイにタイヤが1つ増えたものというと分かりやすいかもしれません。
トライクの定義というのが曖昧でどれをトライクとするのか不明瞭だった時代もありました。

現在では定義が明確化され前輪後輪関係なくタイヤが3つあること・左右の車輪幅が46㎝未満であること・車輪や車体の一部・全体を傾けて旋回するという3つの項目が全部当てはまるものをトライクと呼びます。

ヘルメットの着用義務

トライクの見た目を見てみると、基本的にタイヤが多くなったバイクという感じです。
そのためトライクをバイクだと思ってしまう人も多いでしょう。
しかしトライクの免許区分は自動車に当てはまっています。

普通のバイクでは運転をするとなるとヘルメットの着用が義務付けられています。
それに対してトライクの場合は見た目がバイクに似ていても免許区分が自動車となっているためヘルメットの着用義務は求められていません。

トライクの法定最高速度が一般道60km/h、高速道路で80km/hと定められているようにトライクの扱いはほぼほぼ自動車となっていることが分かります。

義務化はないが

トライクを購入したオーナーのヘルメット着用率はおよそ1割程度とかなり低い割合になっています。
その背景には解放感を優先したいからという理由が背景にあるようです。

しかし運転をしていると走行風も受けますし、飛んでいる虫があたって目に入る危険性などもあります。
また飛び石などが飛んでくるという危険性などもあります。

そのため上記のようなものから身を守るためには着用の義務がなくてもヘルメットを着用するのが安心です。
運転を妨げるような要因を解消することも可能なのです。

安定性はあるが…

トライクという乗り物は3輪な分安定性があり、運転もしやすいためヘルメットをしなくても大丈夫そうというイメージもあるかもしれません。
しかしトライクの弱点は曲がることです。

曲がる際にはブレーキをきちんとかけなければいけませんし、ハンドルを切りすぎてしまうと前輪がひっかかったりして転倒のリスクも発生します。
そのためトライクであれば事故は起きないというわけではありません。

トライクならではの運転のクセもあるので、運転技術もある程度求められてきます。
ヘルメットの要らない快適な乗り物というイメージもありますが、実際ヘルメットをしたほうが快適に運転ができたりするので、自発的にヘルメットはかぶってほしいものです。